『さよならのつづき』の第1話で面白くないと感じた!?5つの違和感とシーン!

2024年11月にNetflixで公開されたドラマ、「Netflixドラマ『さよならのつづき』ご覧になりましたか?

私は第一話だけ拝見しました。

どうして第一話だけなのかというと、その時点で「つづき」を観ようと感じなかったからです。

決して批判ではなく、個人的な気持ちです。

第一話のメインとなる、有村架純生田斗真の2人の演技はとても爽やかで良かった印象です。

しかし、シーンや物語の一部に違和感があり、私は止まってしまいました。

もしかしたら、同じように感じている方もいるかもしれません。

なんせ絶賛の嵐のように広告塔が流しているので、本音が言えない方もいるのではないでしょうか。

なんだか面白くないと感じる…。
でも、そんなことを人に言うのは気が引ける。」
もしかすると、あなたもそんなモヤモヤを抱えているかもしれません。

実は私も、初めて観たときに同じように感じました。

「何か違和感がある」と思いつつ、それが何なのかはっきり言葉にするにはなかなか勇気がいりますよね。

とはいえ、こんなことを言うと「そんなの少数派だよ」「見る目がない」と思われそうで、声を上げづらいのも事実ですよね。

でも大丈夫です。その違和感、あなた一人のものではありません。

ドラマに対する評価は十人十色で、時にはこうした意見があってもいいんです。

私はアクティングコーチ(演技講師)として、役者や脚本の細部に目を向ける仕事をしてきました。

その視点から、この作品が「面白くない」と感じる理由を論理的に解説できます。

この記事を読めば、あなたの違和感がきっと整理されるはずです。

この記事では、私が実際に第一話を観た上で感じた本音を詳しくレビューします。

最後まで読んだら、ぜひ新たな視点を持ってドラマをもう一度見直してみてください。

こんなふうに演技の視点からモノを伝える人はこれまであまりいなかったように思います。

これが私の特権ですので、ぜひ楽しんでみてくださいね。

Yahoo!news:Netflix『さよならのつづき』配信直後から絶賛の嵐、メインキャストによるスペシャルトーク映像が公開

Netflixシリーズ『さよならのつづき』-あらすじ-

北海道のコーヒー会社で働くさえ子(有村架純)は、恋人の雄介(生田斗真)からプロポーズを受けたその日、彼を交通事故で失う。悲しみを振り払おうと仕事に没頭するさえ子。一方、雄介の心臓を提供されて命を救われたのは、大学職員の成瀬(坂口健太郎)だ。彼の病を知った上で一緒になった妻のミキ(中村ゆり)と、リンゴ園を営む彼女の実家で暮らしている。手術以来、成瀬は時々フラッシュバックする自分のものではない記憶に違和感を覚えていた。さえ子と成瀬は通勤中に偶然出会い、列車のトラブルをきっかけに言葉を交わす仲に。やがて移植された心臓が雄介のものだとわかり、徐々に二人は互いへの気持ちに揺れはじめるが……。

Yahoo!news

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?5つの違和感!

ニュースでも、「Netflix『さよならのつづき』配信直後から絶賛の嵐」と広報と合わせて叫ばれています。

ここ最近の日本のNetflixドラマはかなりのレベルが上がったと思っています。

『地面師たち』『極悪女王』が外資系の出資の力を借りて、制作の時間や俳優の準備段階におけることまで多くが世界レベルに近づいているを感じて、これからももっと楽しみなのです。

そんな中で私が、残念というか違和感という意味で感じたことを挙げると以下5つになります。

簡単に挙げると上記5つです。

勝手な思考ですが、以下順番にその内容を書いてみますね。

参考:今見るべき日本のドラマ4選!俳優の演技と作品性が変化した世界配信の日本ドラマ!

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?メロドラマ感

私個人の感想から言えば、『さよならのつづき』は民放ドラマの延長でした。

ハワイロケで資金もしっかりとあるのは分かりますが、中身は第一話からでもひしひしと感じたメロドラマ感です。

SMAP全盛期頃のメロドラマ感がたっぷりと詰まったなりそめなのです。

謎のハワイ在住のイケメンのピアニスト(生田斗真)。

ハワイに仕事に来たシャキシャキ女性(有村架純)。

という、木村拓哉、山口智子な2人なわけです。

この構図が第一話の引き付けとして重要だったのだと思います。

若い層にとっては、新鮮。

40代以降にとっては、あの時の感覚。

もちろん第二話に進んでいけば、もっとドラマが深くなると思うのですが、第一話をお客様の引っ張るための構図と考えると、個人的には時代の後退感を受けました。

ことわっておきますが、それが悪いと言っているわけではありません。

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?ピアノ演奏。

第一話のハワイの空港で演奏されるピアノ。

白い空間で、きれいなスペース、そして外が見える開放感と光の素晴らしさ。

ハワイらしさを存分に見せてくれるものでした。

さて、雄介(生田斗真)が弾く演奏曲のノリがそんなに最高ではないこと。

その人に惹かれるほどすごくないし、選曲がノリノリでもなく響いてこないのです。

なので「おお〜!」とならないまま、さえ子(有村架純)が興味を示していく違和感。

ちなみにJackson5の「I Want You Back」という楽しい曲です。

ピアノの見せ場じゃなく、やたら笑顔で相手を誘うことでなんとか成立しているシーンなのです。

しかし、このピアノは、恐らくドラマを盛り上げる大事な要素だと分かるので、ちょっと違和感。

エキストラと思われる、ほとんど外国人の方のノリを見れば一目瞭然

1人だけ一生懸命に楽しそうに体を揺らして頑張っていますが、それも「頑張っている」んです。

その他の方を観ると、曲に乗ろうとしても乗れていない様子が見てとれます。

むしろ困ってるくらいです。

弾(はじ)けていない音楽に乗ることほど難しいことはないのです。

恐らく、監督や演出が求めるているのは、まさにノリノリなシーンなのだと思うのですが、そのバランスの悪さが目につく印象のシーンになってしまっているというのがポイントです。

多分、このピアノ演奏で輪ができることはないのかな?と思いました。

ただすごいのは、それなのに雄介だけは、さえ子に注意を向けていてノリノリだということ。

なので成立しているのですが、曲の印象や周りの雰囲気からいうとチグハグなんです。

参考:生田斗真、“ド”の位置も分からないなか、半年以上の練習で吹替えなしでピアノ演奏!

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?恋人の関係がそんなに熟していない

さえ子(有村架純)と雄介(生田斗真)の夫婦としてのシーンが、とても重要ですよね。

オープニングではバスの中からシーンは始まっています。

ハワイでの先ほどお伝えしたピアノでのシーンでの出会い、珈琲農園での手伝い(何で雄介いるの?謎)、日本での再会まで。

どこも重要と思います。

そして、バスの中のプロポーズに至る中で、抱きしめる雄介の相手へのハグ、緩さ、がどれもポスター的なのです。

言い方が悪いと、遠慮しているのです。

それがキャラクターなら良いのですが、ぎゅっと抱きしめられない理由があったのでしょうか。
(第二話以降に解決するならすみません)

さえ子(有村架純)は、その中でもものすごい機微で相手に反応して素晴らしい演技をされています。

もしかしたら、雄介(生田斗真)の小さな遠慮が微妙な違和感を出しているのかも知れません。

初々しさはありますが、これで結婚して大丈夫?と思える、まだカッコいいところしか見せていない間柄を感じさせてくれます。

なので、雄介が「青い家を見た」「住みたい」というのは実感ないまま喋っている内容に聞こえてきます。

その後さえ子が、その青い家に1人で住む経済的な凄さにも驚きましたが・・・。

家賃補助が出てると思いますが。。。羨ましいかぎりです。

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?最初の事故シーン

これは、印象的にきれいに描くことでドラマ感を出したのだと思いました。

それこそが、全編綺麗ごとですよ、のアピールなのかもしれません。

その予兆としては大成功していると思いました。

視聴者が見たいのは、カッコいい男女の恋物語ですよね?と民放発信のニュアンスが聞こえてくるのです。

韓国と日本以外で、ドラマ・映画で美男美女スタイルをやっているところはもうほとんどありません。

多様性が望まれている世界であり、その方がドラマが深くなっていくのです。

上記の恋人感の成熟さの薄さと事故の綺麗さを踏まえて、ある人ににはきっと大きな違和感を感じさえたのではないでしょうか。

しかし、この手のメロドラマが大好きな層には、違和感なんのその!だと思います。

私は、世界配信ではちょっと・・・といった気持ちになりました。

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?月九感。

ロケ設定と音楽の入り方が月九

月九というのはご存知ですか?

日本のトレンディドラマの美男美女恋愛ドラマ枠である、月曜9時の視聴率の高いゴールデンタイム枠のドラマのこと。

今回感じたのはその要素。

何かっていいいますと、大事なシーンで入るスローモーションとメインテーマ曲。

このポイントが民放ドラマを見慣れた人にちょっと心くすぐるところなのかもしれません。

そして、ハワイという綺麗なビーチでの、たった1人での涙。

2人の淡い約束。

貸し切ったか・・・という衝撃がありますが、「ザ・見せ場感」がすごいというか、私には違和感なのです。

つまり、リアリティからどんどん遠くなってしまうものがあるんです。

この演出がそうなんでしょうけど、個人的には違う演出で見たかった気持ちです。

美化に頼らない、人間としての見せ場が観たい気持ちです。

『さよならのつづき』は、こんな方にオススメのドラマ!

やや細かいことを言っておりますが、同じく違和感を覚えていた方はすっきりした感じもあるかと思います。

また、こちらのドラマはこんな方にオススメなのだと思います。

観る人にしっかりターゲットを絞るのがゴールデンタイム枠ですので、そう考えると納得の第一話。

私も10代、20代前半だとのめり込んだ可能性があります。

恋愛好きですから笑。

『さよならのつづき』に違和感を感じる!?-まとめ-

以上、私が感じた違和感をお伝えしました。

決して、その5つが原因で面白くないという意味でもありません。

素敵なドラマだと思います。

ジャンルが恋愛なので、きっと素敵な演出として第一話を惹きつけたかったのだと思います。

ただ、やたら良いところに住んでいて、やたら素敵な仕事をしていて、な設定を超えた人間くさいドラマが観たい私にとっては、やはりアメリカやイギリス、フランス、スペイン、ドイツなどの海外ドラマの方が好みです。

アクティングコーチ(演技講師)という仕事をしているというのもありますが、こういう視点で作品を見るのも面白いかもしれませんよね。

これまで誰も言ってこなかったことかもしれません。

今は個人発信が豊かにできる時代です。

結論、『さよならのつづき』に違和感を感じたのは、人物描写や月九的な要素だからと言えると思います。

上記5つ指摘しましたが、それを知って見直すと新たな発見があるかもしれません。

ぜひ、ドラマの新しい見方で楽しんでみてはいかがでしょうか?


私は、映像制作、舞台制作におきまして、携わる方々の熱意や制作物をリスペクトしています。

勝手なコメントではありますが、個人的な感想としてご留意ください。

最後に、心臓移植で演技も作品とも素晴らしい映画をひとつご紹介しておきます。

映画『21グラム
ナオミ・ワッツ、ショーン・ペン、ベネチオ・デル・トロの演技と人間ドラマは必見です。

長編デビュー作「アモーレス・ペロス」で世界的注目を集めたメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロという豪華キャストの共演で撮りあげた人間ドラマ。他人どうしだった3人の男女の人生がひとつの心臓をめぐって交錯していく様子を、時間軸を交差させた複雑な構成で描き出す。医師から余命1カ月と宣告され、心臓移植の提供者を待つ大学教授ポール。神への信仰に目覚めた前科者ジャックは、真面目に働いて妻子を養っている。クリスティーナは優しい夫や2人の幼い娘に囲まれ、幸せな毎日を過ごしていた。出会うはずのなかった3人の人生が、ある交通事故をきっかけに絡み合っていく。2003年・第60回ベネチア国際映画祭でショーン・ペンが最優秀男優賞を受賞。
※引用元:映画.com
https://eiga.com/movie/1002/

参考までにぜひご覧くださいね。

この他映画についての記事はこちら「アル・パチーノがハン・ソロ役を断っていたって本当!?ハリウッドのキャスティング力を紐解く!

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