映画「ウルフズ」の続編の制作中止!日本だけ劇場公開中止された理由とその背景!

2大スター共演の映画「ウルフズ」が2024年8月、日本劇場公開が中止となったのは知ってますか?
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットという2人のハリウッドスターの共演で話題で期待値も上がっていた映画。
そして日本でも前売り券が発売され劇場公開が待たれていた矢先、日本の劇場公開は中止となり、Apple TV+での配信公開となったのです。
そして、2024年11月25日。
なんと!続編制作予定でしたが、続編制作も中止に!?
いろいろと事情があるはずですが、今、映画に何が起きているのか?気になりなる方も多いのではないでしょうか。
実は、劇場公開の映画がどんどん減少して映画館が数年後なくなるのではないかと私は心配しています。
実は、コロナ禍以降、映画館の集客は戻っていない現実があるのです。
劇場公開のリスクを避けたい配給会社の実情。
なぜなら、多額の出資をしても利益を回収できず大赤字が続いてるからなのです。
ここでは、特にソニー・ピクチャーズ配給とAppleが制作した大規模な劇場映画の興行不審の状況、そして日本だけ劇場公開中止された理由を探ってみたいと思います。
なにしろ、大スターでさえも劇場公開の興行が難しい時代に入ったのですから。
そのうで、劇場で映画を観に行く習慣の変化なども探りながら見つけた、日本だけ劇場公開中止となった理由。
それは、洋画を見に行く年齢層にありました!
グラフも使って提示していますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
劇場公開中止された映画『ウルフズ』ってどんな映画?
やはり気になると思いますので、こちらをぜひ確認してみてください。
物語は、ジョージ・クルーニー演じる重大事件を隠蔽するために雇われたプロのもみ消し屋(フィクサー)と、ブラッド・ピットが演じるもう一人のフィクサーが、まさかの鉢合わせをしたこと で巻き起こる、予測不能な一夜が舞台。 誰にも頼ることなく、一人でスマートに事件を片付ける“一匹狼”だったはずの 2 人はどういうわけか、髭面に黒い革ジャン、喋り方も同じで、シンクロ率 100%―—!? ライバルにして、似た者同士な 2 人が、文句を言いながらも協力することになったのだが……。処理中の死体が生き返ってパンイチで逃げ出したり、大量すぎるドラッグが出てきたりと、次から次へとまさかの出来事が連発し大混乱。即席の“一匹狼コンビ”は、果たして事態を収拾することができるのか!?
引用元:Filmarks映画情報
また、評価としても高いですので、上記の引用元Filmarks映画情報より、レビューをご覧ください。
私も拝見しましたが、イケメンおじさん2人の掛け合いは面白く、ラストは伝説的映画のオマージュがあり、映画好きならばきっと「なるほどね」とさせてくれる作りでした。
こちらのレビューも参考にしてみてください。
参考レビュー記事:映画「ウルフズ」の評価!クルーニー&ピット豪華共演も配信で終わった2つの理由!
映画『ウルフズ』の日本劇場公開が中止となった2つの理由

映画『ウルフズ』の日本公開が中止になった理由は大きな理由としては以下2つ。
- 劇場公開中止の原因① 配給会社の決定による規模縮小
- 劇場公開中止の原因② 過去に劇場公開した作品の興収の失敗
そんな中で突然、報道された日本での劇場公開中止案内。
前売り券は販売されていたが、返金対応が行われました。
もともと、劇場公開予定作品として前売り券も販売され、ファンは楽しみしていた経緯があります。
参考元:ブラピ×ジョージの共演作 劇場公開の突然中止は日本だけ? 内容が問題なのではない明らかな別の理由
劇場公開中止の原因① 配給会社の決定による規模縮小
日本での公開が見送られる背景には、配給元ソニー・ピクチャーズによる劇場公開作品の規模縮小の意向とAppleとの協議のうえの決断には間違いありません。
北米での劇場公開期間も、なんと1週間限定に変更され、Apple TV+ですぐに配信開始するという流れでした。
つまり映画『ウルフズ』をApple TV+加入者促進のための宣伝と位置付けた可能性もあると私はみています。
劇場公開中止の原因② 過去に劇場公開した作品の興収の失敗
Apple Original Filmsが制作した大作映画を劇場公開しても、赤字が続いていたことが劇場公開を踏み止まらせた要因のひとつ。
Apple Original Films制作劇場映画『ARGYLLE/アーガイル』、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』はどれも興行収入は良くなかったのです。
また、2023年は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、『ナポレオン』を制作し、アカデミー賞を賑わせた大作を制作したにも関わらず、劇場での興収は期待ほどではなかったということです。
上述した映画は、力作であるにも関わらず、日本で劇場公開したところの、観客動員数が思わしくない結果、日本だけ劇場公開を取りやめたといったことも考えられます。
映画『ウルフズ』の続編制作が中止となった3つの理由

続いて、続編制作が進行していたが、これもなんと急に中止になりました。
驚きですよね。
ある意味、お騒がせな映画となっています。
続編の製作が中止になった3つの理由
- 監督が続編の方向性に納得せず降板
- プロジェクトの進行上の問題
- 続編の製作意義に疑問
1:監督が続編の方向性に納得せず降板
ワッツ監督がAppleの発表内容に異議を唱え、開発費を返金して降板したことが主要な要因。
以下、Yahoo!ニュースを参考にみてください。
ワッツ監督は、Deadlineにコメントを寄せ、製作中止について自らコメントを発表。ワッツ監督は、Appleの好意的な反応を受け、続編の脚本執筆を始めていたが、劇場公開から配信に切り替えた話は寝耳に水だったといい「私に何の相談や説明もなしに決まっていました」と明かす。ワッツ監督が公開方針の変更を知ったのは、公式発表される1週間前だった。
Appleの対応にショックを受けたワッツ監督は、続編企画を公表しないように要請したという。しかし、Appleはそれを無視して続編の情報をプレスリリースで発表。ワッツ監督は続編の開発費を返金し、企画から降板した。「真実を言うと、続編の製作中止はAppleが決断したのではありません。私が決断したのです。クリエイティブ・パートナーとして、彼らはもう信用できない」とワッツ監督はAppleを強く批判している。
引用元:ブラピxクルーニー『ウルフズ』続編、製作中止 監督が決断「Appleはもう信用できない」
2:プロジェクトの進行上の問題
続編の開発において制作陣と製作会社の間で意見の不一致があったことが影響している。
しかし第一弾が制作され、そのまま続編の脚本執筆に入っていたワッツ監督のお話からすると、Appleとの確執が見えてきますね。
3:続編の製作意義に疑問
制作側が続編の方向性や価値に疑問を抱き、プロジェクト全体の中止を決断。
これは、憶測ですが、『オーシャンズ14』の製作発表がされたこともあり、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットの共演という話題以上い、人気シリーズでの共演が際立つため、影が薄くなる影響もあることが要因と考えられます。
そもそも、『ウルフズ』はダークなオーシャンズ11だと本人たちも宣伝していたわけですので、本家本元のシリーズが動き出すということは、こちらの企画は不要になってきますよね。
日本だけ映画『ウルフズ』が劇場公開が中止となった背景を考える

海外の映画を映画館で観る習慣は、実は劇場では少なくなっています。
株式会社ドリーム・トレイン・インターネットが提供する面白いデータがありますので参考にしてみたいと思います。
全国の10代~50代の男女2,000人を対象に映画に関するアンケートです。
お題は「少なくとも年に1作品以上を映画館で観ている人」 「映画館には行かない人」の年代別の数字です。

※引用サイト:https://www.dti.co.jp/release/240130.html
50代では「映画館にはいかない」と回答した人が約32%!
かつて海外作品、ハリウッドスター映画がガンガン上映されていた時代に映画館に通った世代は、今はほとんどいかなくなったのです。
日本の興行収入からいうと、アニメ作品が上位、またテレビドラマから映画になったものが上位に入ってきます。
と考えると、海外映画を観る層が、映画館に行かなくなったことで海外配給の映画そのものが危機に陥っている可能性が高いのです。
コロナ禍以降、配信映画が大きな主流となったにも関わらず、若い世代は劇場に行くことを楽しみ、逆に劇場に行かなくても自宅で大きなテレビで劇場かのように楽しめるお金のある世代は、劇場に向かわないのかもしれないですね。
とすると、日本での劇場公開を踏みとどまったAppleとソニー・ピクチャーズの判断は妥当なのかもしれません。
映画館(劇場)で見る5つのメリットとデメリット

劇場離れが起きているというより、平日に人が来ない、来る層がいないといった状態。
平日に映画に行くとガラガラであることはよくあること。
アニメや邦画以外い人が集まらない、マーベル作品でも作品によっては低迷したりしています。
またミニシアター系の集客も大変な状態です。
応援の意味も込めて、劇場で観るメリットをお伝えしたいと思います。
映画館(劇場)で映画を観る5つのメリット
- 迫力の大画面と高音質な音響
なぜなら、映画館ならではの臨場感で作品に没入できるから。 - 集中できる環境
なぜなら、自宅と異なり、周囲の雑音が少なく映画に集中しやすいから。 - 映画独特の空間と雰囲気
なぜなら、映画館の暗い空間や観客との一体感が特別な体験を提供してくれるから。 - 最新作をいち早く観られる:
なぜなら、映画館でしか上映されない作品や配信前に先に公開される映画が多いから。 - 特別な思い出作り
なぜなら、大切な人や友人と共有する特別な時間となるから。
ここでメリットだけ伝えてもアンフェアではありますので、あえてデメリットとなることも記述してみたいと思います。(意外と律儀)
映画館(劇場)で映画を観る5つのデメリット
映画館を応援するつもりで書いておりますので(笑)、デメリットを挙げた直後に、その改善策や捉え直し方を書いています!
- コストが高い
なぜなら、チケット代や交通費、飲食費などがかかるから。
しかしながら、水曜日や平日の割引もいろいろありますので、そちらを利用するとコストを抑えられます。
また、映画を観る特別感をより一層感じることもできると言えます。 - 他人の行動が気になる:
なぜなら、スマホの通知音や話し声、食べ物の咀嚼音、遅刻者などで集中が削がれることがあるから。
しかしながら、ごく稀にマナー違反があることがありますが、基本的には子供向け映画でない限り私語をする方はほとんどいません。 - 上映時間が決まっている
なぜなら、自分のスケジュールに合わせづらいから。
しかしながら、それが一層、映画を観るという特別感を演出してくれます。 - 途中で止められない
なぜなら、一時停止や巻き戻しができないため、内容を逃すリスクがあるから。
しかしながら、トイレが近い方は入り口付近の席を取るなど工夫も可能です。
映画制作者は途中で止められることを前提に作品を創作していません。
できれば、制作者の意図の中で映画を観ることを大切にしたいですよね。 - 移動の手間
なぜなら、近くに映画館がない場合、行くのに時間がかかるから。
確かに、遠方からの移動は確かに大変です。
しかしながら、1年に1回だけ、など特別な日を設定して、イベント企画としてお出かけするのも良いかもです。
映画「ウルフズ」の続編の制作中止!-まとめ-

日本だけ劇場公開が中止される、といった事態は、日本に住む者として非常に寂しい思いでした。
私は俳優に関わる仕事をしているため、まわりに映画製作している方がたくさんいます。
どうか、映画が映画館でも楽しみながら持続可能な公開ができると良いと思っています。
まとめてみたいと思います。
映画「ウルフズ」の続編の制作中止!日本だけ劇場公開中止された理由とその背景!ということでしたが、上述した4つの項目でお伝えしてきました。
- 映画『ウルフズ』が続編制作が中止となった理由
- 映画『ウルフズ』が続編制作が中止となった理由
- 日本だけ映画『ウルフズ』が劇場公開が中止となった背景を考える
- 映画館で見るメリットとデメリット
映画産業の変化が、劇場公開から配信公開に変動してくる中で、今後どのような状況になっていくのかは正直見えないところです。
とはいえ、劇場公開にこだわった映画作りをし続けている映画監督もいます。
まだまだ映画館で映画を楽しみたい人の数は多いと思っています。
私も子どもの頃から、映画をたくさん体験してきました。
そう、映画館で映画を観ることは「体験」なのです。
小学校4年くらいで、ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』を初めて映画館で観た体験に始まり、「プラトーン」「ケニー」「バックトゥザフーチャー」「ジュラシックパーク」などなど様々な映画を体験してきました。
劇場という特別感は今も変わりません。
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