ドキュメンタリー映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が怖い!不都合な5つのルール!

あなたは、日常でついつい「買わされている」気がしていませんか?広告やセール情報に流され、必要以上のモノを買ってしまう経験、あるのではないでしょうか。

実は私も、ファストファッションやポチッと買えてしまう日用品やOA機器類サイトの誘惑に悩んでいました。
安いから買う、流行だから買う、新しいのが出たから買う…。
でもその後「これ、本当に必要だった?」と自問することも多かったです。

こうした無駄な購買を続けると、時間もお金も浪費し、さらには環境にも悪影響を与えることに気づかないまま過ぎてしまうかもしれません。

そんなとき、Netflixのドキュメンタリー映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られるを観ました。
この映画を観て、私の、いや私たちの消費を強制されるカラクリが明らかになり、それを自覚することにより、自分の購買行動を見直すきっかけとなりました。

私はこの映画を観る前から、様々な消費社会のドキュメンタリーや関連書籍にも目を通し、環境破壊のことをある程度認識はしていたのです。
そのため、この映画の魅力を深く解説することができます。

そうなんです、ずっとずっと以前からファストファッションや安価なプラスチック製品や飽食社会が、環境破壊を加速させていることを映画や書籍や著名人が伝えていたのです。

にもかかわず、未だに歯止めが効かないほど進んでいるんです。

アメリカの大統領にトランプ大統領が再び就任することで、環境破壊を遅らせるための世界合意が崩される危機でもあります。

消費、環境問題、それらを改善するには個人個人の認識が必要なのではないでしょうか。

消費の裏に潜む心理トリックが気になる方は、ぜひ『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』をチェックしてみてください。

参考:トランプ氏、バイデン政権の気候変動対策を全面否定へ パリ協定再離脱も 鍵握るマスク氏
参考:購買意欲はこうして操られる。その手法と闇に斬り込んだドキュメンタリー映画「今すぐ購入」

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が怖い!どんな映画?

刷り込まれた〝ウソ〟のツケが、いずれあなたに回ってくる……。この予測不可能で衝撃的なドキュメンタリースペシャルでは、絶大な影響力を持つブランドの閉ざされた闇の世界に迫る。

引用元:Filmarks
公式サイト: https://www.netflix.com/title/81554996

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が怖い!不都合な5つのルール

このルールの中でも、私は「捨てさせろ」「ウソをつけ」「真実を隠せ」という3つに衝撃を受けます。
新しいものは開封した瞬間から価値が下がっていくのが消費の商品です。

電球の話も出てきますが、半永久的に切れない電球を作ることは可能だが、商品が売れないので適度に切れる電球を開発している状況、

それが、「捨てさせろ」の真実ですよね。
次から次へと新商品を開発することで、我々の手元にあるものが古いと感じさせる流行という名の戦略の怖さ。

ルール1:もっと売れ

商品の購入を促進するために、限定セールや割引、緊急感を煽るマーケティング手法を駆使し、必要以上に多くのものを買わせる戦略。


「今がチャンス!」「本日限り」など、そしてこぞって模倣された「ブラックフライデー」「ブラックマンデー」のSALE・・・。
私もついついAmazonのサイトを見て、つらつらーっとネットサーフィン。
カゴに入れるのは入れるのですが、最後のポチりまで結構我慢して、我慢して、「やっぱ今じゃないな」と格闘しています。

ルール2:捨てさせろ

古い商品を陳腐化するよう感じさせてたり、思わせるのです。
流行を短期間で変えることで、消費者が継続的に新しい商品を求める仕組みを作る手法。

新商品を出すことで、古い商品が生まれる。
リサイクル品として、着なくなった服を店頭に持っていてって回収してくれるメーカーも多くあります。
その際に、さらに購入させる「割引クーポン」が発行されたりすることも。
消費者にとっては、リサイクルするという善意行動ができ、お得というわけです。
しかし、本当にリサイクルされているのか?
実際は、どこに・・・捨てられているのか。

ルール3:ウソをつけ

商品の本質的価値を誇張する広告や、メリットを強調しデメリットを隠す情報操作によって購買意欲を高める手法。

巧妙にウソをつかなくて良いように、言いたくないことは触れない、見えない、聞かせないようにすることで成り立っているといっても過言ではありません。デメリットは言いたくないですが、環境破壊、自然破壊、健康被害に繋がることは最低でも伝えて欲しいところ。

ルール4:真実を隠せ

生産過程や環境への影響など、企業にとって不都合な事実を隠蔽し、消費者に「安心感」を与える方法。

SDGsが叫ばれて、企業が推奨しているのですが、実際はそのプラスティックゴミがどこに行くのか、従業員は知らないのではないでしょうか。
スマホに始まり、家電の末路、途上国が健康的な負荷を負い、世界中に繋がる海を汚染していく。
仕分けしたプラスティックゴミ、本当はどこへ?リサイクル、どのくらいリサイクルされているのか?

ルール5:洗脳しろ

ブランドへの忠誠心を育てるキャンペーンやSNSでの影響力を利用し、消費行動を習慣化させる戦略。

ブランドのある企業に関わらず、多くの企業は新人研修などで、従業員に会社の理念や哲学を刷り込みます。
自社を愛させることに熱心だと思いますが、それが時に行きすぎた内容だったりするのかもしれません。
Amazonという会社が、購入時の「1クリックで購入」のスピード感は、考えさせないようにしたシステムです。
それは、本当に「善」だったのでしょうか?

Amazonは確かに世界の生活用品をより身近に変えた凄さ、配達の速さ、など社会貢献はたくさんあると思います。
私も何度もその恩恵を感じていますが、ゴミを増やすことについて、その処理には知らん顔した姿。
私たちはスルーして良いのでしょうか?

不安に思った従業員は解雇させることでAmazonが解決しようとしていて良いのでしょうか?
ベネフィット、企業の収益を追求した結果の洗脳は、ある種の宗教のような力をはらんでいると思えます。

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』から得る生活のヒント

映画から得る生活のヒント

ということで、この映画から受けて、生活のヒントを少しまとめてみました。
ぜひ、ご自身でも映画から発見してもらえると嬉しいです。
本当は、好きな企業の商品を買うことが投資と考えると、消費者がその廃棄についてまで考えさせる行動を取れれば、きっと企業責任がより明確になっていくんだと思っています。

  • 購買意欲の仕組みを理解することで、無駄な買い物を避ける力をつける!
  • 広告戦略を冷静に見極め、必要なものを判断する思考が生まれる!
  • 大量消費、大量破棄、環境破壊など環境意識の向上!
  • AmazonやAppleなどの企業戦略の裏側を知り、消費社会を考えるきっかけに!
  • 「何を買うべきか」そして「何を買わないべきか」を考えれる力が生まれる!
  • 情報や広告を鵜呑みにせず、判断材料を増やすきっかけになる!
  • 友人や家族と消費習慣について話し合うきっかけになる

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』は世界中の人に観て欲しい映画

世界中の人に見て欲しい映画

ドキュメンタリー映画というのは、一方的な偏った目線で作られることもあります。
取材内容が、公正・公平・中立で居続けることは難しいこと。

なぜなら仮説を立てて、それを立証していく原則で取材をしていくため、想定のゴール方向に向かう内容になっていくからです。

とはいえ、この地球温暖化の影響は、ハリケーンや豪雨、土砂災害など年々ひどくなる一方です。
確実なことでないから置いておく、考えないようにしておく、ということではなく、その(地球温暖化など)可能性があるのなら対応していくこと、考慮していくことのきっかけになると良いのです。

それが持続可能な社会への行動だと思います。
ドキュメンタリー映画はその一躍を担っていると言っても過言ではありません。

おまけ:映画『インサイダー』から企業の基本姿勢を考える

CBSの人気報道番組「60ミニッツ」のプロデューサー、バーグマンの元に匿名でタバコ会社の極秘書類が届けられた。バーグマンはこの書類を調べ、ワイガンドなる人物に行き当たる。ワイガンドは大手タバコ会社、B&W社の研究開発部門の副社長だったが、上層部と対立し解雇されていた。彼の握る秘密とは、タバコ業界の存在を根底から崩し得る決定的な証拠だった。ワイガンドがマスコミと接触したと知ったB&W社は、ワイガンドと彼の家族に圧力をかけ始める。

引用元:映画ドット.com

かつて、タバコに発がん性物質があることを否定し続けたタバコ会社ありました。
同タバコ会社の科学者が内部告発によって発がん性物質があることを訴えましたが、事実を隠蔽いしようとした有名なタバコ会社は、個人にも家族にも圧力をかけていたのです。

アル・パチーノ、ラッセル・クロウのW主演『インサイダー』という映画はオススメです。

タバコ会社を相手取って、内部告発するラッセル・クロウの静かに心揺らす演技、それを守ろうとするアル・パチーノ扮する番組のプロデューサーの姿が手に汗握ります。
演技も素晴らしいことながら、内容も真実・事実を隠すタバコ会社の姿勢に驚きを隠せません。
企業の在り方は、ずっと変わっていないのです。
どうか、視聴してみてください。

販売のために、否定的な事実を捻じ曲げたり、肯定的な内容だけを前に出すこと、これは資本主義で経済成長を謳った場合は、企業善となってしまいがちなこと。

ここをどうか、人類善、環境善を前提をベースに考える方向転換がなければ、きっと私の子ども、孫世代に大きなしっぺ返しがくることが予想されます。

アル・パチーノ関連記事:アル・パチーノがハン・ソロ役を断っていたって本当!?ハリウッドのキャスティング力を紐解く!

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』他のオススメドキュメンタリー

他のオススメのドキュメンタリー

勝手ながら参考となる、オススメのドキュメンタリー映画3本をご紹介しますね。

  • 『不都合な真実』『不都合な真実2:放置された地球』
  • 『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~ 』
  • 『フード・インク ポスト・コロナ』

『不都合な真実』『不都合な真実2:放置された地球』

民主党クリントン政権下で米合衆国副大統領を務めたアル・ゴアによる地球温暖化問題についてのスライド講演を追ったドキュメンタリー。監督は「24」や「ER緊急救命室」などの人気TVドラマの演出を手がけてきたデイビス・グッゲンハイム。アメリカで公開されるや、各都市で大ヒットを記録し、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。メリッサ・エザーリッジによるテーマソング「I Need To Wake Up」も主題歌賞を受賞している。

引用元:映画ドット.com

元大統領のアル・ゴアが知見を広めてくれます。
温暖化について、とても考えさせられます。

『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~ 』

大量生産・大量消費が問題視されるファッション業界の闇を浮き彫りにしたドキュメンタリー。バングラデシュで1000人以上の死者を出した縫製工場の倒壊事故をきっかけに映画制作を決意したアンドリュー・モーガン監督が、世界中のファッション業界をめぐる真実を探り、途上国での人権侵害や環境汚染の上に成り立って来たシステムに警鐘を鳴らすと同時に、人類が今後向かうべき未来を考察。デザイナーのステラ・マッカートニーらファッション業界で絶大な影響力を持つ人々や、世界的に知られる環境活

動家バンダナ・シバへのインタビュー、フェアトレードブランド「ピープル・ツリー」の代表者サフィア・ミニーの活動などを通し、身近な衣服から変革を起こしていくことの重要性を訴える。

引用元:映画ドット.com

大量生産、大量消費、それに関わった大企業の服屋さんで、私も衣類を調達することが割とあります。
というのも、物価高の時代においても、衣装を考えるにおいても、安価というのはひとつの重要な要素だからです。
しかし、このままでは良くないことは分かっているんです。
といことが、分かることが第一歩。

映画『フード・インク ポスト・コロナ』

アメリカの食品業界の闇を暴き、第82回アカデミー長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた2009年製作の映画「フード・インク」の続編で、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになったアメリカのフードシステムの脆弱性に迫ったドキュメンタリー。

2020年の新型コロナウイルスのパンデミック後、巨大食品企業の市場独占がさらに進み、個人農家の衰退と貧富の格差が深刻化した。その実態や“超加工食品”による健康被害、子どもの糖尿病の増加、巨大企業による移民労働者の搾取など、さまざまな問題に「食」の観点から切り込んでいく。その一方で、解決策を求めて持続可能な未来を作りだそうと奮闘する農家や活動家、政治家たちの前向きな姿にもカメラを向ける。

前作に続いてジャーナリストのマイケル・ポーラン、エリック・シュローサーらが出演。

引用元:映画ドット.com

こちらは2024年12月6日公開予定の映画です。
ご紹介した中で、唯一まだ未公開(2024年11月27日現在)です。
しかしながら、前作『フード・インク』の衝撃はかなりものでした。
アメリカの産業が抱える大量生産と企業と政府の関係など、非常に恐ろしい面と向き合いました。
どこを向いて民主主義は仕事をしているのか、ということを深く食から考えれます。

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が怖い!-まとめ-

ドキュメンタリー映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が怖い!不都合な5つのルール!まとめ

映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』は、消費者である私たちがどのように購買意欲を駆り立てられ、誘導されて購入してしまうのかを映し出した社会派のドキュメンタリーです。

観るものを選ぶ映画、のではなく、本来は全世界が見て欲しい内容の映画。

ブランドやメーカーが用いるマーケティング戦略、思考回路、が赤裸々に描かれています。
内部の人が変えようとしても変えることができなかった元Amazonの従業員の声。
大量の廃棄を見せつけられるAmazonの倉庫の隠し撮影した動画。

視聴者が気がつかないうちに、スマホや街の広告などで心理操作されていることを世に訴えた作品といえます。

映画を観れば、きっと購買行動に対する新たな視点を得られるのではないでしょうか。

とはいえ、私も色々とこのようなドキュメンタリーを見たり、書籍も見ますが、忘れていく生き物なのです。
今の生活に一生懸命だからです。
今の暮らしを支えることに一生懸命だからです。

しかし、ゴミを捨てる時、あるいは購入する時、意識は少しずつ変化はあります。

映画などドキュメンタリーの視聴や読書を積み重ねたうえでの生きる変化かもしれません。
地球規模で大変な局面だと思いますので、悠長なことは言えませんが、映画『今すぐ購入:購買意欲はこうして操られる』が危機を知るきっかけの映画となるよう切に願っています!

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